競艇(ボートレース)初心者のための基礎1

ボートレースとは

ボートレースは、モーターを使用して行うボートレースのことで、 正式にはモーターボ
ートレースと呼びます。自動車のF1のように世界中で行われています。

アマチュアのモーターボートレースが主ですが、日本のモーターボートはK400というカテゴリーで公営競技として実施しています。 公営競技としてギャンブルの対象になっているのは日本と韓国しかありません。

ボートレースは、モーターボート競走法によって実施される公営競技なので、 主催者は地方自治体です。 収益は自治体財源、福祉、公益事業、国際協力事業などに活用されています。

「ボートレース場は、北は群馬県のボートレース桐生から、南は長崎県のボートレース大村ボート場まで、全国に24ヵ所あります。最近はボートレースチケットショップ(ボートピア、オラレ等の場外発売所)や電話投票による舟券購入ができるようになり、朝の8時20分に始まるモーニングレースから夜の9時前に終わるナイターレースまで、いつでも、どこでもボートレースを楽しむことができるようになりました。

ボートレーサーの数は約1600名

「ボートレーサーは1591名(2017年1月5日現在)います。その内、女子選手は210名です。 最年少は白石有美の18歳で、最年長は高塚清一69歳です。モーターを使用する競技なので、競輪のような体力勝負という面が少なく選手寿命も長いのが特徴です。

60歳以上で活躍している選手は21名もいます
48歳以上 (2018年から5歳以上)の選手が出場して優勝賞金1000万円を争うマスターズチャンビオン (名人戦)という大会もあります。 選手寿命が長いということは、 一度選手のことを覚えると長い間付き合えるということになります。

選手養成はボートレーサー養成所(やまと学校)で行われており、1年間の選手養成を経てデビュー戦を迎えます。1年に2回、新人選手がデビューします。

ボートレーサー養成所を卒業するときに登録番号が与えられ、これは選手を辞めるまで変わりません。119期の最年少選手である中村魁生の登録番号は4967番です。

モーターボート選手の平均年収は1600万円とサラリーマンからすれば、うらやましいほどの年収があります。2016年には4名の1億円レーサーが誕生しました。選手寿命が長く、 平均年収も高いボートレースの選手になりたいと思っている人は多く、 年2回ある選手募集には1200名近くが受験して和名近くの合格者なので、約調倍の狭き門です。

勝負服と艇旗には艇番色がある

レースに参加する時のユニフォーム (臨負服) は決められており、遠くからでも識別できるように番負服と疑族に疑番色をつけています。

1号艇White (白)
2号艇Black (黒)
3号艇Red (赤)
4号艇Blue (青)
5号艇Yellow (黄)
6号艇Green (緑)

勝負服の色は、中国に古くから伝わる民間信仰である九星(きゅうせい) の一白、二黒、三碧、四縁、五黄、六縁を採用したものです。最初に競輪が使い、それをボートレースでも勝負服の色として使っています。

そのはかにもボートレース専用のルメット、 救命胴衣、長ズポン、シューズなどを用しなければなりません。手袋もブロベラによる折損事故を防ぐためケブラー製のものを使用しています。耐用期間も決められており、安全対展に力を入れています。救命胴衣を除けば選手個人の負担です。 このほかにも腕にはブロテクターなどを付けています。 すべて合わせると7k近くと完全防備です。

選手の最低体重が止められており、 定められた体重以下の選手は、 重量調整 (重り、ベスト、マット)をしてレースに参加します。全員が同じ規格のモーーターとボートを使ってレースをするので、そーターの負担重量が少ないほと有利です。 しかし、無理な減量が続くと体調不良になります。 ベストコンディションでレースに臨めるように最低体重制を採用しているのです。体重の上限はありませんが、 軽量有利なレースなので体重が重くなると勝てなくなります。

 

ボート(YM730型)はスビード重視のハイドロブレーン

 

 全長 2882mm
最大幅 1316mm

 重量 (カウリングなし) 69kg
 カウリング重量 6.6kg

ボートは木製で、直線のスピードを重視したハイドロプレーンという種類です。ボートの艇底にステップがあり、水の抵抗を極力減らしています。 ボートレースが始まった頃は波に強いランナバウトも使用されていました。

スピード重視の3Pボートによるレースも行われたことがありますが、現在はすべてハイドロブレーンです。
直線航走時には正座しており、ターンの時に立ち上がってバランスを取ります。独特のフォームは「モンキーターン」と呼ばれています。

競走用ボートはすべてヤマト発動機が製造しており、1年間使用した後に廃棄処分されます。1年間で廃棄するのは、性能差が出ないようにするためです。 江戸川のみ重量の重いD級規格のヤマト740型を使用しています。値段は1台約0万円です。

レース中にボートが破損すると、予備ボートと交換してレースに参加します。破損したボートは整備員のボート係が修復します。性能差が出ないように2ヵ月に一度、ボートの重量、ゆがみなどを検査し、それに合格したらのだけを使用しています。

 

 

モーター(ヤマト331型)は高回転型で最高時速80キロ超

ボートレース出力低減モータ種類 水冷2サイクルガソリン機関
形式 
縦型直列2気筒
総排気量 396.95cc
最大出力 31PS/6600rmp
機関重量 42kg
燃料タンク容量 2.3リットル

ボートレースで使用しているモーターは、すべてャマト発動機製で、ボートと同じように1年間使用すると廃棄処分されます。ただし、プロベラは2年間使用して廃棄です。

直線のスピードは80㎞/時で、秒速にすると20mもあります。 水面に近いところを走るので体験感では100㎞/時を軽く超えています。レバーを握るとアクセルが開く仕組みで、スピードの調節はレバーで行います。

競走用ということで、徹底した軽量化と耐水性能が求められています。構造も簡単な2サイクルモーターです。燃料はガソリンとオイルを混ぜた混合燃料を使用しています。モーターの始動はセルモーターなど使わず、スターターローブを引いて始動する仕組みです。
ブレーキもついていません。モーターを停止するのは、電気位置を変えて点火時期をズラして止めます。

モーターの回転運動をギアで方向を変え、プロベラに伝えて推進力にします。 プロベラは2枚羽根で、最大1分間に6000回転以上も回ります。ほんのわずかな調整で推進力に大きな影響を及ぼします。

モーターに装着さされているプロベラはヤマト発動機製の2枚羽根で、材質はアルミニューム青鋼です。 以前は選手がプロベラを勝人して加工修正したものを持ち込んでいましたが、 現在はモーターに据え付けられたもので、 2年間使用します。 選手は規定の範囲内で修正することが許されています。

モーターは推進力を生み出す役目だけでなく、舵の役目もします。ハンドルを切るとモーターの角度が変わり、ハンドルを切った方向に曲がります。

レース場には整備士さんがおり、性能の維持管理を行っています。選手は抽選で1節間モーターを借り受け、その間は整備員さんと相談しながら部品交換などの整備をします。 部品代は選手が負担する必要はありません。モーター1機の値段は約60万円です。