スポーツ新聞の鉄板マークを検証

初心者にはルールよりも的中を優先

競艇ボートレース新聞の検証

いろいろな人から「舟券を当てる方法を教えて欲しい」と頼まれます。
ポートを始めたばかりという人も少なくありません。テレビCMの効果でしょうか。坂上忍さんや蛭子能収さんなどの地道なプロモーションの成果もあると思います。

ボートのビギナーに教えるうえで、一番大切なのは「わかりやすく」です。

とにかく舟券が当たらなくては二度と足を運びません。
ビギナーズラックでもなんでも良いので、舟券の当て方を教えるようにしています。

一番ダメなのは、ルールなどから入るケースです。何もわからない人に「難しい」「奥が深い」
などと力説したら、尻込みして寄りつかなくなります。
予想や展開を考えなくても当てられるよう、単純化するのも一つの方法です。
そのときに薦めるのが、スポーツ新聞の「鉄板マーク」です

新聞の「鉄板マーク」は儲かるのか

鉄板マークはスポーツニッポンが口の中に■、日刊スポーツは○の中に●をつけています。
中央競馬の予想ではだいぶ前からやっていましたが、最近になってポートもやり始めました。
電話投票やBTSなどの場外発売が主流になって、的中させやすい番組を作って売上を伸ばそうと
いうレース場が出てきました。強い選手を1号艇に入れるシード番組です。シード番組がひと目でわかるよう、新聞では鉄板マークをつけるのです。ビギナーには、的中させやすい鉄板マークのついたレースを勧めます。本命志向のお客さんの中にも、鉄板マークがついたレースだけを選んで買う人もいます。

他人に薦めてばかりでは無責任なので,16年の5月~7月の3ヵ月にわたって、鉄板マークのレースだけを買い続けてみました。
電話投票の受付が始まるのは朝の8時半。まずはスポーツ新聞を広げて、鉄板マークのついたレー
スを探します。全場に鉄板マークのレースがあるのかと思っていましたが、鉄板マークがないレース場もありました。記者の事情などもあるのでしょう。

一方で鉄板マークのあるレース場は、毎日どこかに鉄板マークがついています。毎日、大本命のレースがあるはずはないと思うのですが…。
スポニチは記者の勤務評定のようなものと,今年に入ってからの鉄板マーク的中率を載せています。的中率は70 %~ 85 %あたりです。「イン日本一」の大村の1コース1着率は60 %、展示1番時計の1着率は全場平均で25 %しかありません。それと比較すると、1着軸としての信頼度は凄いものです。活用する価値はあります。

◎-○の1点買いは、2着が外れる

まず、鉄板マークのあるスポニチと日刊の2紙が,ともに鉄板マースをつけたレースの舟券を購入してみました。
煩雑になるので、2連単◎-○の1点買いです。
結果を先に言うと、やる前からわかっていたことですが、芳しいものではありませんでした。誰も
が買う舟券は、的中しても配当がつきません。いつも◎-○で決まれば問題ないでしょうが、1着軸
の堅いレースほど2着は接戦になるものです。

これは選手の立場になって考えれば理解できます。1着軸の堅いレースは1号艇がA1級、2~6号艇がB級です。ほとんどのレースで1号艇が1コースに入り、2号艇が2コースに入る、枠なり進入になります。

2コースのB級選手は「1着は獲れそうにないので2着狙い」です。1コースを捲ることが可能な
ら、スタートで攻めるレースもするでしょう。しかし, スタートを決めたところで勝算がないのなら「際どいスタートを行っても仕方ない」ので、スタート勝負をしません。

3コースから外のB級は「1着は獲れなくても、同格のB級相手なら2着に食い込むことができる」
とやる気になります A級3名のレースよりも、2着を獲れる可能性が高いからです。B級5名の頭
の中に1着はなく、「2着に入れば良い」か「2着が獲れる」かです。だから, 2着争いは接戦にな
るのです。

そうした選手心理を考えれば、鉄板マークがついたレースがすべて◎-○で決まらないことがわか
ります。記者の1着的中率が80 %以上でも、2着まで確実に当たるわけではありません。当たっても配当が極端に安いので、回収率は悪くなります。

 

◎ー○▲△の3点買いは回収率に難

次に試したのは新聞を1紙に限定、鉄板マークのレースの◎ー○、◎ー▲、◎-△の2連単を100円ずつ3点買いです。◎ー○の2着が多少崩れることで、的中率と回収率が上がるのではと挑戦してみました。

スポニチの人気印のつけ方は、◎○▲△の順です。3点買うので、
最初の1点買いよりも的中率は上がります。200円ずつ買った日が何日かあったので購入レース数と購入金額が一致していません
が均等買いの原則は崩していません。

■2連単3点買いの成績
購入レース 235レース
的中レース 135レース
的中率 57·4%
購入金額 138,600円
払戻金額 106,290円
回収率 76·6%

鉄板マーク的中率は80 %なので、5回に1回は◎印の選手が1着を外す計算です。2着を3点に絞っ
ても、無印が2着になるレースもあるわけです。その結果,新聞の印どおり3点買いしても的中率は
57 %という結果でした。もう少し的中率が上がったとしても、鉄板マーク的中率の80 %には届きそうにありません。

的中率も今ひとつでしたが、問題は回収率です。2連単3点買いの欠点は
「必ず外れる舟券を買わなければならない」ことです。拡連複なら3点全部的中もありますが、2連単は的中が1点しかありませんから、残り2点は必ず外れます。高い配当を期待できないレースなので、無駄な2点を買うことで回収率が下がってしまいます。回収率の低下を防ぐには、少しでも購入点数を減らすしかありません。

◎ー○△の2点買いなら回収率97 %

3つ目に挑戦した買い方は、買い目を◎ー○、◎-△の2点に絞るという方法です。1番人気から少しズラせば、ヒモ穴のような配当になるのではないかという予感からです。

「舟券を当てるのは難しくないが、舟券で儲けるのは厳しい」と言われます。
鉄板マークのレースほど、的中させやすいレースはありません。誰でも当てられるレースで、
どうやって回収率をプラスに持って行くか。そのために、少しでも配当の良いところを狙って
◎-△にしました。

今回も◎-○、 ◎-△を均等に100円(日によって200円)ずつ買い続けました。
舟券を買えない日もありましたが、誤差の範囲でしょう。

■12連単2点買い(均等)の成績
購入レース 187レース
的中レース 93レース
的中率 49·7%
購入金額 59,900円
払戻金額 58、290円
回収率 9.3%

3点から2点に購入点数を減らして的中率は落ちましたが、無駄な捨て金をしなくてすんだ分、収率が上がりました。回収率97 %という驚異的な数字です。

1回や2回だけなら、巡り合わせ次第で回収率がプラスになることもありますが、買い続けるほ
ど回収率は還元率の75 %前後に落ち着くものです。それが、1カ月近く買い続けて回収率が97 %もあったことは驚きでした。買うレースを選ぶか、購入金額に変化をつけるなど工夫をすれば、回収率100%超えは不可能ではないように思えました。

そこで、◎-○, ◎-△の2点買いは崩さず、それぞれの購入金額を変えてみました。◎-○は的中率が高くて配当が安い、◎-△は的中率は下がるが配当は悪くない。お互いの欠点を埋めるために、
◎-○を300円, ◎-△を100円と、購入金額を3対1にしてみました。

■2連単2点買い(3対1)の成績
購入レース 214レース
的中レース 105レース
的中率 49.0%
購入金額 85、600円
払戻金額 71,350円
回収率 83·3%

◎-○の購入金額を増やしたことで、回収率が均等に100円ずつ買った場合の97 %から83 %にダ
ウン。3点買いの回収率77 %よりは良いものの、満足できる数字ではありませんでした

やっぱり、選ばないと金にならない

 

舟券はみんなが資金を持ち寄り、その75 %を的中者で配分するシステムです。的中しなければお金になりません。的中者が多いほど配当が安くなり、購入点数を増やすほど、回収率が下がります。場合によっては、取りガミになることもあります。勝ち組になるには、配当の良い舟券を的中させなければなりません。

今回の鉄板マーク検証では、「◎-○, ◎-△の均等2点買いが効率の良い舟券」ということがわかりました。鉄板マークを活用した買い方はいろいろあるでしょうが、理に叶うのは◎-○, ◎-△の均等2点買いのようです。この作戦を使うレースを選び的中率を上げていけば、回収率100%超
えも可能です。舟券の結論はやはり、記者を選び、レース場を選び、レースを選ぶという、選択の大切さに落ち着くように思います。