2018年度オールスターファン投票1位 峰竜太「去年と今年、2年連続で1位になれたのは本当に嬉しかったですね。感極まりました」ファンの人が「こいつのレースが好き」、「こいつの舟券を買いたい」、そう思われることがボートレーサーとしての全て。それがないのであれば、レーサーとして意味がないとまで思います。だからこそパフォーマンスを上げて、派手な一走、魅せるレースを心掛けてます。

軽く舟券を買う人がオッズを作る時代

「人気」を形成する要素とは何か?

「人気は舟券のバロメータ」と言われていたのは過去のことです。今は、大口舟券購入者でも,シード番組で1号艇にA1級がいるからという理由だけで手を出していません。3連単の人気順オッズでベスト15まで1号艇が1着に並んでいないとダメだと言います。ベスト10では信用できないわけです。

ベスト15の中に他の枠番が1着にいれば、そのレースの舟券は買わないそうです。

かつて本場だけで舟券が売れていた時代は、場内の予想屋さんやボートレース専門紙が人気を左右していました。難解なレースになると、オートレース専門紙の 印が1番人気になっていたものです。

今は、よほどのことがない限り、インが1番人気です。インに人気が集まるようになった理由は、いろいろ考えられます。

一番大きかったのは、待機行動ルールの厳格化でしょう。前付け、割り込みなど、コース取りで動きを見せるとペナルティの対象です。適正な間隔があればペナルティにならないと言われても、どこまでが適正なのか判断に苦しむところです。

予選の限られた出走回数の中で、待機行動違反で減点7点を取られると、上位進出はほぼ絶望的で減点7点を避けるためにコース争いが減り、大人しい進入をするようになります。それで、今の枠なり進入全盛になりました。

選手持ちプロペラ制度も影響しました。性能の良いプロペラを手にした選手が予選得点率で1位になって準優1号艇を獲得、そこで勝てば優勝戦も1号艇です。モーターの出ている選手の1号艇なら当然勝ちます。そうしたシーンを見続けるうちに、「インが強い」といった刷り込みができ上がります。

選手持ちプロペラ制度から、モーター備え付けプロペラ制度に替わり、「イン」と「有名選手」が人気になる根拠はもうないのですが、一度刷り込まれたイメージは簡単に消えません。これを後押ししているのが、JLCのヒット商品「枠番別データ」です。該当枠番の最近10走の着順を出してくれるので,とても参考になります。

ただ、このヒット商品には、モーターの評価が入っていません。モーターの動きを軽視しているわけではないでしょうが、BTSや電話投票で舟券を購入するファンが増えてくると、モーターの動きを時間をかけてチェックする習慣がなくなります。電話投票の画面は選手名と級別だけ、BTSは多場発売です。1場だけに時間を掛けている余裕はありません。まして、ナイターになると仕事終わりに立ち寄る人が多いので、軽い気持ちで舟券を買ってしまいます。その人たちが多数派を形成するわけです。

 

SG優勝者は王者ではなくエース機

トップクラスが集まるSGでも、同じ状況になっています。5年と17年のダービーは仲口博祟守田俊介がSG初優勝を飾りました。2人とも予備から繰り上がった選手です。16年のメモリアルで優勝した菊地孝平も、予備からの繰り上がりです。

16年の尼崎オールスターではファン投票で選ばれた選手ではなく、委員会推薦で出場した平本真之が優勝しています。
16年から17年にかけてSGで5連続優出を果たした石野貴之のような選手もいますが、その石野にしてもモーター抽選運の良さが光ります。その証拠に、実績機を引けなかった18年浜名湖クラシックは準優敗退、尼崎オールスターではフライングと散々でした。「王者」と呼ばれてきた松井繁も、SGで予選萼する時代です。レースの主役は、もはや選手ではありません。パワーのあるモーターなのです。

 

軽く楽しむのも舟券が的中してこそ

スマホで舟券を購入する人をレース場でも見かけるようになりました。年々増えている印象です。SGの優勝戦のように窓口にファンが殺到するようなときでも、スマホで舟券を購入できるので便利です。オッズをチェックする人もいます。

ほとんどの人が、オフィシャルW ebのデータを見ています。以前は予想サイトを見るファンもかなりいましたが、最近はそういう人の数も減っています。見ているのは予想ではなく、データの方です。選手の最近3場所成績や、コース別成績が多いようです。展示タイムなどは早めに公表されるので便利です。「電話投票はすぐお金がなくなるので、舟券はレース場やBTSで買うようにしている」という人も少なくありません。

SGやG1では、オフィシャルWebで後半のレースに限定してレース当日のピット情報を見ることもできます。
前日コメントと違ってリアルタイムに近いので信頼度も高まります。
使い方によっては舟券に直結するコメントになります。

スマホの情報量に限界があるといっても、重要度の高いデータのみならスマホで十分です。多場発売だと出走表などがかさばるので、スマホ利用者が増えているのかもしれません。
今後は、軽く舟券を楽しむという風潮になって行くのかもしれませんが、舟券で負けていては舟券を楽しむどころではありません。