2019最新舟券予想の仕方

 

 

 

 

女子戦は舟券対象選手を絞り込める

選手相場やモーター相場、展示航走など、それぞれの情報を整理してわかりやすくする方法が「グループ分け」です。ここでは、その分け方を紹介します。

まずは、選手のグループ分けをしましょう。選手のグループ分けでは、グレードやレースの特徴によって基準にするデータを変えます。

実力差の大きい女子戦では、「選手成績」を基準にします。女子戦には、登録16年未満の女子が出場できるヴィーナスシリーズと、制限のないGⅢオールレディースの2つがあります。

ヴィナスシリーズは、デビューしたばかりの女子も出場します。養成所で勝てなかった選手が、プロの世界で簡単に勝てるわけがありません。

また、勝率1点台の選手もいます。勝率は着順点(1着から10、8、6、4、2、1点)を出走回数で除したもので、オール1着なら勝率10·00、6着なら勝率1.0です。実績モーターを引いても、ポートを制御する力がないので、6回のターンをノーミスでクリアすることができません。専門紙には「勝度数」という項目があり、最近1年間の1着、2着、3着、着外回数を載せています。

勝率1点台の選手は1着がないか丶1、2回しかないはずです。グループ分けする場合、真先に着外候補に挙げることのできる選手です。

一般競走の下位戦も、女子戦と似たようなものです。好枠に強い選手を入れたシード番組に、デビューして間もない新人が6号艇に入れられて勝てるわけがありません。養成所で優秀な成績を残してB1級斡旋を受けるような選手なら、まだ舟券に絡む可能性はあります。

でも、養成所勝率4点以下の選手は、ただターンマークを回っているだけです。6艇で走っていながら、実質は5艇での争いです。こうしたレースは、選手本位のグループ分けが有効です。

実力拮抗ならモーターを第1基準に

選手の実力差のないSGやGI、一般競走でも主力クラスが戦うレースは、選手成績を見ても大した違いはありません。このようなレースでは、モーターを基準にしてグループ分けをします。しかし、数字だけではモーターの気配は把握できません。

それならば、レースをする本人に「出ているか」と聞けば良いのです。インタビューや、選手コメントを活用しましょう。分け方は「良い」「悪い」「普通」の3段階です。「良い」なら○、「悪い」なら×、「良い」とも「悪い」とも言っていなければ「普通」で△です。○が多ければ勝つチャンスが増え、×が多ければ負けやすいと単純化してください。

注意したいのは、選手のコメントは時間の経過とともに劣化することです。
2日前よりも前日、前日よりも当日、それもレース直前の方が信頼できます。よくあるのが、「前日に操縦不能とコメントしていたのに、本番では1着だった」というケースです。

コメントを聞いた前日の時点では操縦不能でも、そこから整備や調整をして操縦できるようにするケースは少なくありません。
選手は絶えずモーターの調整をしています。モーターの調子が悪ければ部品交換をします。モーター本体やプロペラだけでなく、燃料の量の調整なども行います。部品交換は公表されますが,調整の内容や結果は公表されません。調整がうまく行ったかを知るためにインタビューが必要なのです。

インタビュアーは新聞、テレビ、インターネット関係の記者やキャスターです。SGやG1になるスマホで当日のピット情報を見ることができます。

大抵の記者が選手に聞くのは
①モーター
②スタート
③レース展開(勝因、敗因)
④作戦

の4つのポイントです。
①モーターに関しては、「出ている」「出ていない」、②スタートに関しては「決まっている」「決まっていない」という言葉を基準に、○×をつけると舟券情報として役立ちます。

③のレース展開は①と②に関係しますが、モーターパワーや選手の腕で勝ったのか、枠番やコースが良くて勝っただけなのかも基準になります。

④の作戦については、選手の作戦行動がかなり制限されている状況で、枠なり進入がほとんどです。インなら先に回るだけですが、2コースから外は「捲り」「差し」のどちらを選択するかです。

スタートタイミングは「トップスタートを狙う」か,「相手に合わせる」かで走り方が違ってきます。フラィング持ちの選手のスタートに関するコメントは要注意です。

特定の選手との比較では相手を探せ

「伸びに関しては負ける人がいるけど…」といったコメントを見たら、すぐに「誰に?」と考えるようにしてください。相手選手がわかれば、その選手を基準にして「同じ」「負ける」「勝つ」と考えていけます。

準優勝戦や優勝戦など、対戦相手がはっきりとしている場合は、選手を特定できれば舟券の組み立てが楽になります。「優勝戦の中に入れば負ける」と話した選手が優勝することは、まずありません。

ただ、舟券推理の参考になるインタビューですが、専門用語には注意が必要です。モーターに関するだけでも「出足」「行き足」「伸び」「ターン回り」「実戦足」などがあります。最近は「乗り味」や「掛かり」といった言葉も使われ主す。選手によって違う部分を指している場合もあり、かえって混乱することがあります。

モーターの動きを「良い」か「悪い」か単純化する作業も必要です。

モーターから獲れそうな着順を考える

モーターのグループ分けはできましたか? 今度はモーターの出ている順番に、
①1着が獲れるグループ
② 2、3着争いに加わるグループ
③着外になるグループ

の3グループに分けましょう。ここでは「出足」「伸び」の2つを使います。
出足、伸びとも○(良い)がついていれば、無条件で① 1着グループに入れます。どちらか一方だけが○でも、グループ①に入れておいて良いでしょう。

両方とも△ (普通)なら②2、3着グループ。両方とも× (悪い)なら③着外グループに入れます。1つだけ×のケースは、②に入れておいてください。どちらかに△がついていれば、レースに参加できます。展開次第では2着に食い込んで高配当になる選手です。①の選手は、②にも入れておきます。

仮に①が2名②が3名(①の選手を含めて5名)、③が1名だとすると,3連単なら24点も必要です。
②の選手をさらに分けて、コース成績が今ひとつの選手や、△が1つの選手を3着限定にすれば、かなり点数を絞れます。

ただし, ②に入っている①の選手の評価は下げないこと。○印がついているのに「6号艇だから」「コースが遠いから」と評価を下げると、捲り差しで抜け出して超高配当になってしまいます。モーターの出ている選手は強い、という信念は貫いてください。

一般競走の上位戦では勝度数も加味

一般競走の主力クラスが集まる後半レースでは、モーター評価(出足,伸び)に加えて、各選手の傾向をプラスします。まず、先行投資と割り切って専門紙を買ってください。レース場やBTSだけでなく、全国のコンビニの出力サービスでも入手できます。自分で調べる手間を考えれば安いものです。出走表に勝度数を載せているレース場なら、それで十分です。

専門紙を手にしたら、全国成績の勝度数の欄を見ます。集計期間は直近6ヵ月がベスト、高配当を狙うなら直近3ヵ月を使ってください。

1着数の多い選手は、1着になる可能性の高い選手なので①1着グループに入れます。次に②2、3着争いに加わるグループを探します。ここでは①の選手を必ず入れる必要はありません。2着、3着が極端に少ない1着型選手は①だけで,
②に入れる必要はありません。

もし未勝利選手や低勝率選手がいれば、③着外グループです。たまに1着に来て超高配当が飛び出すこともありますが、いろいろな条件が重なっただけで、また同じ条件になることはありません。たくさんあるレースのイレギュラーだと割り切ってください。モーターと選手の着順傾向が分かれた場合は、モーターの評価を優先します。

グループ分けが終わったら、あとは数字の組み合わせだけです。①1着グループから、②2着、3着グループへ、手を広げれば良いのです。

オッズとの兼ね合いで割に合わないと思ったら、購入しないという選択も大切です。しかし、3連単の1番人気は思ったほど入りません。「一つズレて中穴」というケースは、意外と多いものです。

■3連単人気上位出目の出現率と平均配当(2017年1月~12月)

1番人気 出現率9.8% 平均配当 758円
2番人気 出現率8.1% 平均配当 941円
3番人気 出現率6.6% 平均配当1、175円
4番人気 出現率5.6% 平均配当1、373円
5番人気 出現率4.8% 平均配当1、604円
6番人気 出現率4.3% 平均配当1、802円
7番人気 出現率3.9% 平均配当2、067円
8番人気 出現率3.3% 平均配当2、291円
9番人気 出現率3.1% 平均配当2、513円
10番人気 出現率2.7% 平均配当2、766円